
芥川賞を受賞した「コンビニ人間」が面白かったので、こちらも読んでみました。
最初はコンビニ人間と同じような感じだなぁと思っていたら、徐々にビックリなストーリーへ発展していきます。好き嫌いが分かれる小説だと思います。
常識を覆すような考え方、グロテスクなラストです。
社会を「人間を作る工場」と表現し、そこから逃げて自分たちだけで新しい合理的な生き方をする登場人物。
今までの価値観を捨てて、新しい価値観を作っていくのはイノベーションに通じるものがあるなと思いました。こういう考え方を持たないとイノベーションは生まれないのかもしれません。
「人前では服を着なくちゃだめ」といった皆が当たり前だと思っている常識に一石を投じるような小説です。